鳥取県教育委員会事務局
いじめ不登校総合対策センター

スクールソーシャルワーカー
スーパーバイザー

福島 史子

だれもがエンパワメントされることにつながると信じて

所属組織での仕事や役割は?

スクールソーシャルワーカー(SSWr)はソーシャルワーク(SW)の価値・知識・技術を基盤とする福祉の専門性を有する者として、不登校、いじめや暴力行為、貧困、児童虐待等の課題を抱える児童生徒の修学支援、健全育成、自己実現を図るため、児童生徒のニーズを把握し関係機関との連携を通じた支援を展開するとともに、保護者への支援、学校への働き掛け及び自治体の体制整備への働きかけに従事する学校職員に位置づけられました(H29)。職場である学校を理解し「チーム学校」の一員として機能できるSSWrの育成・養成、学校へのSWの周知に関わる仕事をしています。

今の仕事に就いた理由やきっかけは?

家庭児童相談室在職中のH14年、児童福祉関係者や学校の先生方と学校にSWを導入する効果と可能性を考える勉強会を始めました。SSWrは問題解決を代行する者ではなく先生方と共に児童生徒の可能性を引き出し自らの力によって解決できるような環境調整に取り組む魅力ある職種と知り、H22年小・中学校、H25年高校のSSWr、H28年スーパーバイザーになりました。

鳥取県社会福祉士会の魅力とは?

当会では東中西部地区や「魅力ある組織づくり」を目指し再編された委員会が企画する、多彩で多分野にわたる研修を身近な場で受けることができます。広い年代・異業種の会員が立場等しく参加でき、共に学びあえる研修と、その後の交流の場での分野を超えた語り合いは実に魅力的です。多分野の最新の動向を知ることもできます。

社会福祉士の魅力とは?

福祉職場に在職中、知識技術を高めたく資格を得ました。後に教育現場でたったひとりの福祉職となりSWの役割を繰り返し自問する苦しさを体験。その時の支え「柱」が「社会福祉士」の価値・倫理でした。隘路に迷い込むたび「そもそも」に戻れることが魅力です。

これから社会福祉士として、取り組んでいきたいことを教えてください。

高校の先生方から「SWって『学問』なんだね」と言われとても嬉しかったことを思い出します。同じ目的を持つ多職種の方々に、SWの根拠ある理論に基づく実践をわかりやすく伝え、理解と信頼のもと協働していけたらと思います。地域の核である学校の児童生徒・保護者・学校関係者だれもがエンパワメントされることにつながると信じて。